Rainbow
ジープの中は実に静かだった。
こうなることは《あの》ころはよくあった。
《あれ》からいくらか経っているのでこうなることは久しかった。
「……」
八戒が気遣わしげに声を掛ける。
ジープの後部座席の後ろ、つまり荷台にいる人物に声を掛けた。
へりに肘を乗せ頬杖を突いて、瑠璃色の瞳は遠くを見ていた。
その瞳がゆっくりと八戒に向けられる。
「大丈夫ですか?」
優しく聞いてくる声には決まり悪そうに薄く笑う。
「ごめん、またやっちゃった」
「…思い出してたんですか?」
「…………ええ」
彼の死に顔はとても穏やかで
本当に満足そうで
さよならを言わしてはくれなくて
あたしを泣かせてはくれなくて
この世で最も憎くて…
イトシイヒト
「きっと、忘れることはないわ」
だけど…
トオイ過去のものとなる。
「あたしも彼も、違うものを夢見ているから」
「何か言いましたか?」
「ううん、なんでもねーよ」
にっと笑ってもう一度荒野を眺めた。
初めて逢った時から分かりきっていたこと。
死という別れがあると。
愛しても愛しても足りないくらいだった。
それでも、一緒に行かなかった。
来いと差し伸べられた手を取らなかった。
あたしと、貴方の求めていたものがあまりにも違っていたから。
貴方は《ここ》が嫌いだったけど…
あたしは《ここ》がとても好きだから。
同じ夢でないと、共になんてイけない。
あたしはそんなに器用じゃないから。
信じてた場所はあまりに違いすぎたから。
「あれ?」
「どうした?」
悟空が急にの声色が変わったのを聞いてを振り向く。
「見て…」
は指をのばした。
その先には虹が架かっていた。
「わー、スッゲー」
八戒がジープを止めて振り返る。
「本当ですね〜、あんなに大きい虹は初めて見ました」
「昨日たくさん雨降ったからじゃナイの〜〜」
その所為で三蔵様ってば機嫌悪かったんだよな、と余計なことまで言い、
銃を発砲されるのは悟浄であった。
それを見て、今日初めては笑った。
あたしはこの世界が好き
だって彼らがいるから。
貴方とは比較できない想いだけど、それでも。
彼らといる世界で生きていきたかった。
…出来ることなら、貴方も一緒に
でも、それは最初から無理な話
だから、遠い記憶の果てにこの気持ちを追いやって。
あたしは旅を続けよう。
貴方と違う、この空の下で。
Fin
誰か〜〜私を助けて〜〜〜!!
三蔵「激ヘボ駄文だな」
はううう〜〜〜
八戒「しかもjavaスクリプトの意味ないです」
みょ〜〜〜〜〜!!
「あたしの名前なかったもんね」
独白みたいになってしまったからね〜〜〜
悟浄「どっかの歌を聴いて書いたんだよな」
CoccoのRainbowを参考にしました。
なんか聞いてとき、焔だなって思って。
さびの部分がさ
「でも、どんなにいい曲でも、ヘボじゃ意味ねーよな」
ひょうわ〜〜〜〜〜!!
2001.6.2
改稿:2008.5.16