優しいカタチ
ふとした拍子に目が合った
名前も知らない、あの人と
それが、全ての始まりだった…
「ああ、今日もいい天気〜」
私が一人旅に出てから、どの位の月日が経ったのだろう
気づいたら、自分はそろそろ大人と言える年になっていた
旅を始めたのは、ほんの子供の時だったのに
旅をしたい理由は自分でもわからない。
ただ、私は気づいたらここにいるだけ。
「…よ…」
「…ッパ…」
ん? 何だか外が騒がしいな
おまけに、何だかきいたことがあるような声だけど…
「あっ」
ふと、窓に目をやると、案の定、あの人達だった。
ふとしたきっかけで知り合った、
何時の間にか、自分の存在になっていた
「いやあ、しかしこんな所でさんとお会いできるなんて…」
「これも運命だね運命」
「腹減ったー!」
「……」
あいかわらずの、無愛想さ
でも、不思議と私の中にはこの人はいるのだ
優しいカタチで…
(何でだろ?出あって、そんなに経っていないのに…なのに、なぜ?)
私の中では永遠の謎、だ。
------「紫の瞳か、綺麗だね・・・」
たしか、私がいつかそう言ったあの日から、
いつしか、よく目が合うようになった
…ナゼだろ?
気づけば視線が絡む
かすかに、匂う煙草の匂い
私は瞳をそらせない
彼も瞳をそらさない
----------ナゼ?
「どうしたんだ? 、具合でも悪いのか?」
「…あ、いや、何でもな…」
(あ、また、まただ…)
また、目が合った…
何となしに、同じ宿に泊まることになって、
それぞれの部屋に戻っていった後、
気づいたら、外で月を見ていた。
特に意味は無い。
ただ、見たいと思ったから
(もう、何だか自分で自分がよくわからなくなって来た…)
こんなことは、初めてなのでよくわからない
あの、視線の意味は何なのか、自分自身の行動が何なのか
(考えてもラチがあかないわね。部屋にもど…)
「おいっ」
「きゃっ…あ、三蔵…」
「…」
何も言わずに煙草の火を点けている。
「…い」
「…何だ?」
「やっぱり、綺麗ね、その紫の瞳」
「…」
また、視線が交わる。ゆっくりと。
「……馬鹿か?」
「褒めてるんですけど、一応…」
「……フンッ」
「……ねえ、三蔵?」
「何だ?」
「私、何でか三蔵から目が離せないの」
「何だ、それは?」
「…わからない…わからないけど、何だかとっても不思議な感じなの
ドキドキして、せつなくて…これって、なんだろ…?」
「…俺が知るかっ」
「そうよね」
何で、私、こんなことを言っているのかしら…?
やっぱり、自分のことがわからない…
「大体、お前以外、誰がお前を知っているんだ?」
……………私以外、誰が?
「そうだね…そうだよね…」
ゆっくりと、足音が遠のいて行く
でも、この開放感は、なんだろう?
私以外、私を知るものはいない。
ただ、その言葉だけだったのに…
「…あ、月、綺麗…」
そう、私のことは私以外わかるはずもないから
ふとした拍子に目が合った
名前も知らない、あの人と
それが、全ての始まりだった
そして、いつしか時が経っていく
この想いが恋だと心が囁くのは
きっと、そう遠くない未来の話し
--------------
……はーーーー????!!
意味不明ーーー!!
クールで鈍い主人公を目指したのですが…
あはは…しかも、中途半端に長い…しかもポエ…ム…
anam様この様な駄文を送りつけて
申しわけございませんっ!!
もう、本当にスミマセン…(泣)
朔麻みちる&貴夜 拝
お礼
2つも頂いたんですよ!!
私なんて一個しか送ってないのに!!
第二希望の三蔵まで頂いてひたすら頭を下げるばかりです!!
本当にありがとうございます。
大事にUPさしていただきます。
2002.4.18