下界ではケーキを食べる5人の姿があった。
「うっめー! やっぱり静夜の作るお菓子って激ウマだぜ!」
「てめサル! そんなに大きく切って持ってくな!」
「へっへーん!早いもん勝ちだもんね!」
「少しは落ち着いて食べられんのかお前らは」
「でも本当に美味しいですね。今度レシピ教えてもらえませんか?」
「あたしので良かったらいくらでも。喜んで貰えてほんとに良かった。嬉しいよ」
それぞれが大いに騒いで楽しく過ごしている。
騒いでいる彼らの中心には大きなチョコレートケーキ。
観世音は椅子の肘掛に頬杖を付きながら5人を看ている。
その口の端は優しく上がっていた。
「その味は、今も変わってないか?」
きっと変わっていないだろう。
あの甘い香りも、
あの優しい味も。
たとえ対極の気質を持って生まれたとしても彼女は彼女なのだから。
「ったく、お前ら4人がここまで羨ましくなるなんざ、初めてだよ」
菩薩は優しく微笑んでいた。
その笑みはまさしく慈愛と慈悲そのものであった。
Fin
あとがき
Project A Favorite Persons 最初は最遊記外伝でした。
な、長かった…。
悟空「明日だもんな企画開始」
捲廉「とりあえず完成おめでとう」(棒読み)
天蓬「と言うか僕ら久しぶりですよね」
金蝉「今までずっと外伝読んでなかったからな、勝手がつかめないんだろ?」
…………ええ、もう何も言いません(T_T)
でも、この話は案外すんなり思いついてね。
静夜が作ったケーキを見て観音が太真のこと思い出すっての。
天蓬「これってある意味観世音菩薩様メインですよね」
うん、私もそう思ってさ4人もきちんと出さない取って思って書いてったら……。
こんなに長くなってしまって(T_T)
天蓬「しかも駄文は相変わらずだし」
悟空「まあ管理人だしな」
捲廉「今さらだろ?」
金蝉「もう少し上達しているかと思ったんだが…」
………………………脱走!!!!
『あ!』
ッだだだだだだだだだだだだだだだ!!!
観世音「相変わらず逃げ足だけは速いな…。ま、後で始末すりゃいいか。ここまで呼んでくれたと奇特なヤツ感謝するぜ。
これからもウチのサイトをよろしくたのむな」
2004.2.13